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2023年のDXトレンド予測7選!止まらないDXの進化

#DX推進

#DXトレンド

近年のトレンドワードになっているデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)は、一過性の流行ではなく、企業の重要な戦略に位置づけられてきました。

AIの進化やロボット、自動運転など様々な分野でデジタルとビジネスの融合は進んでいます。DXのトレンドやトピックを知ることは、組織が変化にどのように対応しているかを判断し、DXを成功させるためのヒントとなります。

ここでは、2023年に知っておきたいDXトレンド7選をご紹介していきます。

自社がDX到達度の平均と比べて進んでいるのかを知ることから始めましょう。選択肢に回答していくとレーダーチャートで自社のDX到達度が可視化され、コンサルタントによるアドバイスを受け取れます。

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1. ローコードプラットフォーム

2023年のDXトレンドの一つが、ローコードプラットフォームの普及です。
これらのプラットフォームは、アプリ開発を簡素化し、コーディングの専門知識の必要性を減らすことができるため、ますます人気が高まっています。
その結果、DXの取り組みを加速させる方法として、ローコードプラットフォームに注目する企業が増えています。ローコードプラットフォームを利用すれば、企業は開発者チームを必要とせず、カスタムアプリケーションを迅速に作成し、展開することができます。

2022年に話題になったローコードプラットフォームとして有名なものとしては、Microsoft PowerApps・Google AppSheet・Salesforce Platform・Zoho Creator・Wixなどが挙げられます。
この傾向は、企業が業務の効率化を図り、デジタル化が進む世界で競争力を維持するために、今後数年間続くと予想されます。

2. 業務のクラウド化

2023年のDXのトップトレンドの1つは、クラウドへの移行が進むことです。DXが企業にとって重要な戦略であり続ける中、より多くの企業が業務をクラウドに移行しています。
この傾向は、デジタル化が進む世界で、効率性の向上・コスト削減・競争力の維持を目指す組織が今後数年間にわたり取り組むと予想されます。クラウドコンピューティングの利点は、拡張性や柔軟性に加え、インターネット接続があればどこからでもアクセスできることであり、あらゆる規模や業種の企業にとって魅力的な選択肢となっています。

クラウドコンピューティングの台頭により、企業は様々なデジタルツールやテクノロジーに簡単にアクセスし、活用できるようになり、業務を強化し、成長を促進することができるようになりました。

3. 人工知能(AI)と機械学習

人工知能(AI)と機械学習は、近年の技術進歩の中で最も大きく成長を続け、ビジネス・医療・金融・教育など、様々な分野で革命を起こしています。
AIと機械学習は、アルゴリズムとモデルの使用により、機械がデータから学習し、通常は人間の知性を必要とする複雑なタスクの実行を可能にするものです。

DXの領域では、AIと機械学習は、予測分析・自然言語処理・画像/音声認識・推奨システム、および効率・生産性・顧客体験を改善するその他のアプリケーションで重要な役割を担っています。そのため、2023年以降に注目すべきDXトレンドの上位に挙げられています。

AIや機械学習を活用する組織は、単調な作業を自動化し、ミスを減らし、より良い結果につながるデータ主導の意思決定を行うことで、競争優位を得ることができます。
しかし、これらの技術をすべて自前で導入するには、強固なデータインフラ・熟練したデータサイエンティスト・倫理的な考慮事項や潜在的なバイアスに関する明確な理解といった様々なスキルや人材が必要になってきます。

技術の進化に伴い、AIと機械学習はDXと未来の仕事にとってさらに不可欠なものとなっていくでしょう。
したがって、組織がデジタル時代の競争力と関連性を維持するためには、この分野の最新のトレンドとベストプラクティスについて常に情報を得ることが不可欠です。

4. インテリジェントサーチ

インテリジェントサーチは、近年大きな盛り上がりを見せているDX分野の重要なトレンドワードです。
AI・ロボティクス・自律走行などの急速な進化に伴い、デジタル技術とビジネスの融合が様々な領域で進んでいます。

インテリジェントサーチとは、機械学習アルゴリズムによって、コンピューターが人間の言葉を理解・解釈し、適切で正確な検索結果を提供することを可能にする技術です。この技術は現在、自然言語処理・画像認識・推薦システムなど、様々なアプリケーションで広く使用されています。

インテリジェントサーチは、特に組織の効率性や生産性を高める上で重要な役割を担っています。膨大な量のデータへのアクセスと分析を可能にすることで、企業は情報に基づいた意思決定を行い、競争に打ち勝つことができるようになります。

DXのトレンドとして、インテリジェントサーチは今後も進化を続け、ビジネスにとってさらに重要な存在になると予想されます。このテクノロジーを活用する組織は、ワークフローを合理化し、顧客体験を向上させ、データから貴重な洞察を得ることができます。
インテリジェントサーチはDXの重要な要素であり、このトレンドを取り入れる企業は、今日の速いペースで進むデジタル環境の中で成功するためのより良い立場にあると言えます。

5. バーチャルビジネスコラボレーション

メタバースなどで身近になって来ているとおり、バーチャルなビジネスコラボレーションがますます重要になってきています。企業は場所に関係なく、より効率的にコラボレーションや共同作業を行う方法を求めています。

バーチャルビジネスコラボレーション(以下、VBC)は、物理的な場所に関係なく、チームがリアルタイムで一緒に仕事をすることを可能にします。出張や対面での会議を必要とせず、最新のテクノロジーを活用して、より効果的なミーティングや情報共有が可能になるのです。

VBCの利点の一つは、幅広い人材にアクセスできることです。
リモートワークが一般的になりつつある現在、企業は場所を気にすることなく、世界中のどこからでも人材を採用できるようになりました。つまり、企業は所在地に関係なく優秀な人材にアクセスすることができ、競合他社に差をつけることができるようになるのです。

VBCのもう一つの利点は、ビジネスの柔軟性を高めることです。
チームがリアルタイムで連携することで、企業は市場の変化により敏感になり、新しい機会により素早く適応することができます。つまり、企業は常に時代の先端を行くことができ、その業界においてより競争力を高めることができるのです。

DXの世界では、VBCの重要性がますます高まっています。チームが場所を問わず、より効率的に共同作業を行うことで、企業はより幅広い人材にアクセスし、より柔軟に、そして競争の先を行くことができるようになります。

6. カスタマーデータプラットフォーム

カスタマーデータプラットフォーム(以下、CDP)は、2023年のDXのトップトレンドの1つです。
顧客データを効果的に管理する必要性がこれまで以上に高まっています。CDPは顧客データの包括的なビューを提供し、企業はよりパーソナライズされた体験を作り出し、データ駆動型の意思決定を行うことができるようになります。

CDPは、Webサイト・モバイルアプリ・ソーシャルメディアプラットフォームなど、様々なソースから顧客データを保存し、統合します。このデータを分析することで、顧客の行動・好み・興味に関するインサイトを得ることができます。
さらに、CDPは、セグメンテーション・ターゲティング・パーソナライゼーションのためのツールを提供することで、企業が実施するマーケティングキャンペーンの最適化を助けることができます。

企業が顧客体験を優先し、競争力を高めるために、CDPの重要性は今後数年で高まることが予想されます。
CDPを活用することで、企業は顧客データを効果的に管理し、顧客のニーズを満たす、よりパーソナライズされた体験を実現することができます。

7. XaaS(X as a Service)

XaaS(読み:ざーす)とは、インターネットやクラウドコンピューティングを介して、様々なサービスや製品を顧客に提供するモデルです。ソフトウェア・アプリケーションをインターネット経由で提供するSaaS(Software as a Service)モデルを進化させたものになります。

XaaSは、企業がより効率的で費用対効果の高い方法で様々な製品やサービスを顧客に提供することを可能にする強力な概念です。これにより、企業は、IaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、SaaS(Software as a Service)など、様々なサービスを提供できるようになります。

XaaSモデルには、提供企業と顧客の双方にとっていくつかの利点があります。
提供企業にとっては、サービスの開発・導入・維持にかかるコストを削減でき、新しいサービスをより迅速に提供することができます。
お客様にとっては、柔軟性・拡張性・費用対効果の向上が期待できます。顧客は、インフラやメンテナンス費用を追加することなく、必要に応じてサービスを拡大・縮小することが可能です。

結論として、XaaSは重要なトレンドであり、今後数年間は成長が続くと予想されます。
より効率的でコスト効率の高いサービスを顧客に提供しようとする企業が増えるにつれ、XaaSの導入は増加すると思われます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
2023年もデジタルの進化はとまらず新しいサービスが登場したり、既存のサービスの使い勝手も良くなっていきます。

このトレンドから気になったものがあれば、深堀りして調べてみてください。

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この記事の著者

日淺 光博​

DX専門コンサルティングファーム・株式会社日淺代表取締役社長。DXコンサルタント。​2012年に起業。財団法人九州経済調査協会アドバイザー、三越伊勢丹グループ会社顧問などを歴任。​DXコンサルタントとして、直近2年間で50社以上のDXプロジェクトに関わり、現在に至る。​
著書に「難しいことはもういいんでDXがうまくいく方法だけ教えてください別ウィンドウで表示します」がある。​

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