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DXにおけるリーダーの役割とは?

#AI人材​

#DX推進

DXにおけるリーダーの役割は、組織の変化や新事業創出をする際に非常に重要です。
DXを主導するには、これまでのリーダーの経験とまったく異なる課題とリーダーシップが伴います。

例えば、あなたの組織は、すべてのビジネスプロセスの刷新を計画しているとします。誰もが新たに使用するデジタルサービスに不慣れで、導入に試行錯誤しています。一部の従業員は、この導入に抵抗を示しています。
あなたの組織でそのような状況に直面したことはありませんか?

DXには、人およびプロセスレベルでの組織の大幅な変更が伴います。
従業員の場合、適切なスキルセットを身に付け、変化に適応できるようにする必要があります。また、組織のプロセスは、会社の目標に向けて作り直しと再編成が必要です。
このような状況下で、リーダーは、組織をDX成功に導くうえで重要な役割を果たします。従業員と経営陣の間の仲介者として機能し、新しい目標を作成し、責任を委任し、課題に取り組みます。

この記事では、リーダーがDXを主導する際に直面する課題と、それらを効果的に処理する方法について説明します。

自社がDX到達度の平均と比べて進んでいるのかを知ることから始めましょう。選択肢に回答していくとレーダーチャートで自社のDX到達度が可視化され、コンサルタントによるアドバイスを受け取れます。

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DXを進めるうえでリーダーが直面する課題とは?

DXでは、リーダーは通常、従業員の抵抗・専門知識の不足・限られた予算でのやりくりなどの課題に直面します。
リーダーが直面するそれぞれの課題を詳しく見ていきましょう。

従業員の抵抗

従業員は、特定の方法で業務をすることに慣れています。
DXでは、スキルを向上させ、デジタルに精通する必要があり、従業員は新しい習慣に慣れなくてはいけません。また、すべての従業員が変更することに前向きとは限りません。

この場合、リーダーが従業員にDXへの動機を与えられなければ、新しい業務プロセスとデジタル技術を導入することが困難になります。従業員の中には古い慣習を手放したくなくて、自分のコンフォートゾーンから出たくない人もいるのです。

専門知識の欠如

2番目の課題は、リーダー自身がDX組織への移行を通じてチームを導くための適切な専門知識を持っていないことです。必要なコミュニケーション能力が欠けているか、チームをやる気にさせるリーダーシップスキルが不足しがちです。

この場合に、デジタルの専門的な知識よりも、適切なコミュニケーション能力やチェンジマネジメントと呼ばれる変化を受け入れ、浸透させる能力が重要です。

限られた予算

リソースを最大限に活用し、DXの目標を達成することは、リーダーとしてのあなたの責任です。リーダーは、最小限の予算配分にもかかわらず、DXプロジェクトを推進する方法を見つけなければならないことがあります。
しかし、サービスを組み合わせて工夫し、すべてをベンダーに丸投げすると言った手法が取れない場合があります。

では、上記の課題にもかかわらず、組織がどのようにしてDXを主導できるのかを見ていきたいと思います。

DXをリードするリーダーの役割とは?

リーダーとして、あなたは先頭に立ってリーダーシップを発揮し、DXについて部下とコミュニケーションをとり、どんなトレーニングが必要かを特定し、結果を追跡する必要があります。
組織のリーダーとしてDXをリードするために必要な役割を詳しく見ていきましょう。

1. 変化をもたらす

リーダーとして、組織に最適なDXを理解してもらうためには、自らが積極的に行動しなければなりません。
従業員にDXに協力してもらいたい場合は、変化をリードする必要があります。

例えば、組織がクラウドへの移行を計画しているとします。従業員にデジタルツールの使用を求める前に、そのデジタルツールに精通している必要があります。
リーダー自身が、コミュニケーションツールやプロジェクト管理ツールについて少し時間をかけて学びましょう。これらのツールが組織の生産性を向上させることを理解することで、部下にもデジタル移行を促すことができます。

2. 移行をより適切に伝える

リーダーは優れたコミュニケーターでなければなりません。
リーダーとして、DXについて明確でわかりやすい方法で従業員に伝える必要があります。

DXを導入する時は、デジタルへの移行のメリットを十分理解する必要があります。従業員がデジタルスキルの習得に明確なメリットを感じない限り、次のステップに進む動機は得られません。

3. 従業員の役割を再編成する

従業員の役割の再編成は、DXの主要部分です。
リーダーとして、DXによって変化する作業シナリオを理解する必要があります。

例えば、DXを推進するには、より多くの人的資源が必要です。一部の従業員はコミュニケーションツールが得意で、他にもコラボレーションツールが得意な人もいます。能力に基づいて、さまざまな従業員に適切なタスクを委任して巻き込んでいく必要があります。

4. トレーニングのニーズを特定する

DXでは、従業員がスキルアップする必要があります。そのために、コミュニケーション・コラボレーション・プロジェクト管理ツールを効果的に使用する必要があります。

リーダーとして、各従業員に学んでほしい内容をトレーニングとして決めなければなりません。視覚的に学ぶ人もいれば、実践的な学習シナリオが得意な人もいます。
従業員向けの社内または社外のトレーニングを手配するようにしてください。

5. 他のリーダーを参加させる

DXをリードするために、他のリーダーと協力していますか?
他のリーダーと協力することで、組織のDXはスムーズに進みます。

他のリーダーは、自分の部署の専門的な知識も豊富なため、組織の変化を常に共有することで、DXをより適切に進めるための提案をすることができます。また、他のリーダーは、そのチームメンバーがDXを導入するように動機付けることができます。

6. 変更の結果を追跡する

DXのロードマップを策定しました。
あなたの従業員はやる気があります。
彼らは熱心に研修会に参加しています。
変更を促進するために、共同リーダーの完全なサポートがあります。

ここまでできたとして、次は何をすべきでしょうか。

次にすることは、DXによる変化を追跡し、成功したかどうかの確認です。従業員からフィードバックを受け取り、デジタルツールの使用感を評価します。
思ったとおりに進まないなどの従業員の懸念が生じた場合に備えて、DXの推進方法を調整していく必要があります。

まとめ

いかがでしょうか。

リーダーはDXに対して大きな責任を負っています。
最初は、従業員の抵抗・予算の制約・専門知識の不足などの課題に直面することになりますが、ここで紹介したリーダーの役割を丁寧に実践していくことで、時間をかけながら組織のDXを推進し、結果として大きな成果を得ることができます。

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この記事の著者

日淺 光博​

DX専門コンサルティングファーム・株式会社日淺代表取締役社長。DXコンサルタント。​2012年に起業。財団法人九州経済調査協会アドバイザー、三越伊勢丹グループ会社顧問などを歴任。​DXコンサルタントとして、直近2年間で50社以上のDXプロジェクトに関わり、現在に至る。​
著書に「難しいことはもういいんでDXがうまくいく方法だけ教えてください別ウィンドウで表示します」がある。​

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